11月9日為替メモ
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数
21.7万件(予想:21.8万件、前回:21.7万件)
・米・失業保険継続受給者数
183.4万人(予想:182万人、前回:181. 8万人)
・FRBのパウエル議長の9日午後、国際通貨基金(IMF)本部での講演
米国のインフレ率が目標の2%を「依然十分上回っている」とし、追加利上げが適切なら「ためらわない」と強調しました。
為替
終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、対円で1週間ぶりの高値を付けました。
パウエル議長のタカ派発言を受けて、ドル/円は11月1日以来の高値となる151.29円を付けました。
その後、先週付けた1年ぶりの安値151.74ドルに接近したため、市場では日本の当局による介入への警戒感が高まりました。
債券
米金融・債券市場では、米債利回りが上昇しました。
30年債入札が想定より軟調だったほか、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長によるタカ派発言を受け、債券売りが優勢となりました。
株式
米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が反落しました。
パウエル議長のタカ派発言から、利上げ終了観測が後退したためだと考えられます。
金先物
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、安値拾いの買いが優勢となり、4営業日ぶりに反発しました。
金塊相場は前日までに3営業日続落し、下落幅は合計で40ドルを超えていました。
この日は短期間で急速に売られ過ぎたとの見方が広がる中、値ごろ感から安値拾いの買いが入り、相場を支えた様子です。
米原油先物
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、売られ過ぎとの見方から買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発しました。
コメント
パウエル議長は9日、FRB当局者は金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達しているとは「確信していない」とタカ派発言を述べました。
市場は、パウエル氏が「再びタカ派的見解を示した」とし、「インフレとの戦いに勝利はしておらず、経済状況が許せば追加利上げをためらわない」ということを再確認した様子です。
米政策金利が高水準にとどまるとの観測が改めて強まる中、外国為替市場でユーロ売り・ドル買いが進みました。
明日の「11月ミシガン大学消費者信頼感指数」や「1年期待インフレ率」に注目が集まりますね。
もし、インフレ率の低下が見込まれていない場合、利上げ観測が高まり、円安・ドル高トレンドになりそうですね。
今日はこんな感じ、終わり!
↓過去の為替メモ↓
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