11月10日為替メモ
【経済指標】
・米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
60.4(予想:63.8、10月:63.8)
・米・11月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値
4.4%(予想:4.0%、10月:4.2%)
・米・11月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値
3.2%(予想:3.0%、10月:3.0%)
為替
ドルは対ユーロで下落したものの、対円では上昇しました。
円は対ドルで1年ぶりの安値近辺にとどまっているため、政府・日銀による介入が引き続き警戒されます。
債券
国債利回りはまちまちとなりました。
前日は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言がタカ派的と受け止められたことで国債利回りは大きく上昇しました。
しかし、この日はポジション調整の動きが出る中、長期債利回りがおおむね低下しました。
株式
大幅高。
米債利回りの上昇が幾分落ち着きを取り戻す中 、ハイテク株やグロース株が買われ、相場を押し上げました。
週間では、ダウ工業株30種が約0.7%高、S&P500が1. 3%高、ナスダックが2.4%高となりました。
金先物
米金利先高観の強まりを背景に、売りが再燃し、反落しました。
米原油先物
週の途中で売り込まれた反動から、安値拾いの買いの流れが継続し、続伸しました。
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10日発表の米経済指標では、ミシガン大学の11月の消費者信頼感指数(速報値)が60.4と、前月の63.8(確報値)から低下し、5月以来の低水準となりました。
低下は4カ月連続で、市場予想中央値の63.7も下回りました。
パウエルFRB議長は前日、FRB当局者は金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達しているとは「確信していない」とし、「政策をさらに引き締めることが適切となれば、躊躇することなく引き締める」と発言しています。
また、この日はサンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁が、インフレを巡り「勝利を宣言するのはまだかなり尚早」とし、インフレ率を目標の2%に戻すための「FRBの利上げが終わったか明言する準備はできていない」と述べ、パウエル氏の発言を踏襲しました。
これらの発言から、追加利上げの可能性を排除できませんでした。
追加利上げの可能性を見極めるため、来週発表される消費者物価指数(CPI)と小売売上高が注目されます。
今日はこんな感じ、終わり!
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