はじめに
この記事ではNASDAQ100とはなんなのか
NASDAQ100に投資する上で知っておきたい予備知識について説明します。
NASDAQ100とは
NASDAQ 100は、アメリカの株式市場で取引される株価指数のひとつです。
NASDAQ(ナスダック)は、アメリカの電子取引所であり、主にテクノロジー企業や成長産業に関連する銘柄が上場されています。
NASDAQ 100は、NASDAQに上場する大型の非金融企業100社で構成されています。
この指数は、テクノロジー、通信、ヘルスケア、消費財などの分野におけるリーディングカンパニーを代表しています。
NASDAQ 100は、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、グーグル(アルファベット)などのテクノロジーギャングや、インテル、クアルコム、シスコシステムズ、オラクルなどのセミコンダクターやネットワーク関連企業など、多くの大手企業を含んでいます。
NASDAQ 100は、投資家や市場関係者にとって、テクノロジーや成長分野における市場トレンドや企業のパフォーマンスを把握する指標として利用されます。
NASDAQ 100の構成基準
NASDAQ 100は、NASDAQ Stock Market(ナスダック株式市場)における株価指数であり、①上場先②株式の流動性③テクノロジー関連④セクターバランス、この4つの基準に基づいて構成されています。
-①上場先
NASDAQ株式市場に上場している企業のうち、非金融部門に属する企業を選定します。
-②株式の流動性
個別の銘柄の株式の流動性が高いことが要件です。
つまり、日々の取引量や時価総額が一定の基準を満たしている必要があります。
-③テクノロジー関連銘柄
NASDAQ 100は、主にテクノロジーセクターに関連する企業を重視して構成されています。テクノロジーセクターの中でも、ソフトウェア、ハードウェア、通信、半導体、インターネット関連などの分野が含まれます。
-④セクターバランス
NASDAQ 100は、複数の産業セクターにまたがるバランスを保ちながら構成されています。
テクノロジー銘柄が主要な構成要素ですが、ヘルスケア、消費財、サービス業、通信などの分野も含まれています。
NASDAQ 100の構成銘柄は定期的に見直され、条件を満たす企業が追加されたり、条件を満たさなくなった企業が削除される場合があります。
指数の構成は、NASDAQ OMXグローバル・インデックス・サービス(NASDAQ OMX Global Index Services)によって管理されています。
資産形成に向いているのか
NASDAQ 100は、主にテクノロジーや成長分野に関連する企業を含んでいるため、資産形成の観点から考えると、「成長性の高い企業」「分散投資」「長期的な視点」の3つの特徴があります。
-①成長性の高い企業
NASDAQ 100には、革新的なテクノロジー企業や成長分野のリーディングカンパニーが含まれています。
これらの企業は、新たな技術やビジネスモデルを通じて成長を続ける可能性があります。
そのため、長期的な資産形成に向いているとされています。
-②分散投資
NASDAQ 100は、複数の企業から構成されており、異なる産業セクターにまたがっています。
これにより、ポートフォリオの分散投資が可能となります。
一部の銘柄や産業が不振に陥った場合でも、他の成長企業の好調なパフォーマンスが影響を緩和することが期待できます。
-③長期的な視点
資産形成においては、長期的な視点が重要です。
NASDAQ 100の構成銘柄は定期的に見直されますが、一般的には安定した成長を見込む企業が選ばれます。
長期的なホールドや積立投資などで、企業の成長に伴う資産の増加を期待することができます。
ただし、投資にはリスクがつきものです。
NASDAQ 100はテクノロジーや成長分野に特化しているため、市場の変動やセクター固有のリスクに影響を受ける可能性があります。
投資を検討する際には、自身のリスク許容度や投資目標に基づいて判断することが重要です。また、投資に関する専門家の助言や適切なリサーチも重要です。
NASDAQ100のデメリット
NASDAQ 100には以下のようなデメリットが存在します。
-①高いボラティリティ
テクノロジーや成長分野に特化しているため、NASDAQ 100の銘柄は一般的にボラティリティが高い傾向があります。
株価の変動が激しいため、投資家は価格変動によるリスクを考慮する必要があります。
特に短期的なトレーダーやリスク許容度の低い投資家にとって、ボラティリティはデメリットとなる可能性があります。
-②業界リスク
NASDAQ 100はテクノロジーや成長分野に特化しているため、その業界に関連するリスクに影響を受けやすいです。
例えば、規制変更や競争激化、技術の進化に伴う市場のシフトなどが業界リスクとして挙げられます。
特定のテクノロジーや成長産業に偏ったポートフォリオを持つことで、これらのリスクにより大きく影響を受ける可能性があります。
-③重要な銘柄の依存度
NASDAQ 100は大型のテクノロジー企業を含んでいるため、ポートフォリオにおいてこれらの銘柄のウェイトが高くなることがあります。
そのため、指数全体のパフォーマンスがこれらの銘柄の動向に大きく依存することになります。
一部の銘柄の業績やニュースが市場全体に大きな影響を与える可能性があるため、銘柄集中リスクにも注意が必要です。
-④配当の少なさ
NASDAQ 100の中には、成長を重視する企業が多く含まれています。
これらの企業は、成長に必要な資金を再投資することが多いため、配当を積極的に行わない場合があります。
配当所得を重視する投資家にとっては、配当の少なさがデメリットとなる可能性があります。
これらのデメリットを考慮し、自身の投資目標やリスク許容度に基づいて判断することが重要です。投資はリスクを伴うものであり、投資に関する適切なリサーチを行うことが重要です。
NASDAQ100と連動しているETF
NASDAQ 100をベンチマークとして追跡している主なETF(上場投資信託)は以下の通りです。
- Invesco QQQ Trust (QQQ)
- ProShares UltraPro QQQ (TQQQ)
- ProShares Ultra QQQ (QLD)
- ProShares Short QQQ (PSQ)
- iShares NASDAQ 100 ETF (QQQM)
- First Trust NASDAQ-100 Equal Weighted Index Fund (QQEW)
- ProShares UltraPro Short QQQ (SQQQ)
- ProShares UltraShort QQQ (QID)
- Direxion Daily Semiconductor Bull 3X Shares (SOXL)
- Direxion Daily Semiconductor Bear 3X Shares (SOXS)
これらのETFは、NASDAQ 100のパフォーマンスを反映するため、NASDAQ 100に関心を持つ投資家にとって人気のある選択肢です。
ただし、それぞれのETFには投資リスクがあり、購入前に詳細を確認することをお勧めします。
また、投資判断の際には自身の投資目標やリスク許容度を考慮する必要があります。
NASDAQ100を購入するに当たって知っておくべき事
一般的な投資の原則や考え方を参考に、以下の4つを意識すると良いかもしれません。
-①長期投資を重視する
NASDAQ 100は成長分野に関連する企業を含んでおり、長期的な成長を期待する投資に適しています。
長期的な視点で投資をすることで、一時的な市場の変動に左右されず、企業の成長に伴うポートフォリオの価値の上昇を期待できます。
-②ドルコスト平均法を利用する
ドルコスト平均法は、定期的に一定額を投資する手法です。
市場の変動により、購入単価が上下することで、長期的な平均購入単価を抑えることができます。
長期的な投資をする場合、定期的に少額ずつ投資することでリスクを分散し、市場の変動に柔軟に対応できます。
-③自身の調査と情報収集
投資をする前に、企業や業界についての情報収集と研究を行うことは重要です。
企業の業績、競争状況、業界のトレンドなどを理解し、自身の投資判断に基づいて行動することが重要です。
また、投資に関する専門家の意見やアナリストのレポートなども参考にすると良いでしょう。
-④分散投資を考慮する
NASDAQ 100は一部のテクノロジー企業に重点が置かれているため、ポートフォリオの分散投資を検討することが重要です。
他のセクターや地域の株式、債券、不動産などと組み合わせることで、リスクを分散し、ポートフォリオの安定性を高めることができます。
投資のタイミング
上記のセクターローテーションを意識すると金利が低いときにパフォーマンスが出やすい商品となっています。
そのため上昇相場である低金利時に購入するのも良いですし、長期的な資産形成を考えると金利が高い時に仕込んで、金利が低いタイミングで売るのも戦略の一つです。
配当金が少ないため、キャピタルゲインでの収益が主になるため買うタイミングだけでなく、売るタイミングも予め検討する必要がありそうですね。
まとめ
NASDAQ 100は、アメリカの株式市場で取引される株価指数のひとつ
主にテクノロジー企業や成長産業に関連する、NASDAQに上場する大型の非金融企業100社で構成されている
長期的には資産形成に向いている
配当金が少ないためキャピタルゲインでの収益が主となり、売買のタイミングが重要
NASDAQ100は、アメリカ株式市場の重要な指標の一つとして広く認識されており、投資家や金融関係者にとって重要な情報源となっています。
採用条件も細かく決められており、NASDAQ100に採用されることは誉れであると言えます。
また成長株に趣を置いているため、高いトータルリターンが残せることが期待できますね。
しかし、ボラティリティ(変動率)が高い商品のため、自身のリスク許容度に応じて資産運用する必要があります。
これからも、ひかりえブログでは「FIHEフィーヒ~QOLの向上~」をテーマにブログを更新していきます。
一度きりしかない人生をより質の高いものとするため、健康を土台に自由な生活を送れるように、皆さんへ有益な情報発信をしていければと思います。
今後も「投資」の話や「資産運用」についてもお話していきますので、興味がある方は是非よろしくお願いします。
本日も最後まで閲覧していただきありがとうございました。
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