11月2日為替メモ
【経済指標】
・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値
前期比年率+4.7%(予想:+4.3%)
・米・7-9月期単位労働コスト速報値
前期比年率−0.8%(予想:+0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数
21.7万件(予想:21.0万件)
・米・失業保険継続受給者数
181.8万人(予想:180.0万人)
・米・9月製造業受注
前月比+2.8%(予想:+2.3%)
・米・9月耐久財受注改定値
前月比+4.6%(予想:+4.7%)
・米・9月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値
前月比+0.4%(予想:+0.5%)
・米・9月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値
前月比−0.1%(速報 値:0.0%)
【市場反応】
米9月製造業受注は予想上回り、ドル売りが一服しました。
ドル・円は149円85銭の安値から150円20銭まで反発しました。
米連邦準備理事会(FRB)が1日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決めたことを受け、利上げが終了するとの見方から投資家のリスク選好意欲が高まりました。
米連邦準備理事会(FRB)は10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置きました。
一方、日銀が10月30—31日に開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の運用を再び柔軟化することを決めたにもかかわらず、円は軟調地合いが続いています。
為替
ドルが全面安となりました。
投資家の間では、米金利はピークに達したとの見方が強まっています。
政策金利についても、もう25ベーシスポイント(bp)引き上げるかどうか議論することはできますが、それは問題ではなく「もうそろそろピークが近づいている」という見方が投資家のリスク選好度を高め、株式やコモディティー、新興国通貨などが上昇しました。
債券
利回りは低下しました。
指標10年債利回りが3週間ぶりの低水準を付けました。
米財務省が発表した長期債入札の増額規模が予想よりも少なかったことを受けた債券買いが続きました。
また米労働省が2日発表した10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が予想より増加したことを受け、米債利回りは低下幅を拡大しました。
株式
大幅続伸。
米利上げ終了期待や企業の好決算が強気ムードを押し上げる中、主要株価3指数は軒並み約2%上昇しました。
金先物
米金利とドル指数の低下を手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発しました。
米原油先物
米欧中央銀行が政策金利を据え置いたことを背景にリスク投資意欲が回復し、4営業日ぶりに反発しました。
コメント
連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続で利上げを見送りになりましたね。
パウエルFRB議長は追加利上げの可能性を排除しなかったものの、最近の債券利回りの上昇による経済への影響にも言及していました。
その結果、市場では利上げサイクルが終了したとの楽観的な見方が浮上し、株価が上昇傾向にあります。
3日に発表される10月の米雇用統計が注目されます。
それに先立ち、2日発表された10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数が予想より増加したことも、政策金利を上げにくくする要因となりました。
現状の政策金利が続くもしくはあと一回の利上げで済むなど、政策金利の上限が見えたことで、市場ではリスクオンのムードが漂っていますね。
今日はこんな感じ、終わり!
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