脱水による健康障害

健康

はじめに

皆さんこんにちはあるいはこんばんは!

梅雨が明け、急激に気温が上がり、日差しも強くなってきましたね。

そんな時に心配なのが「脱水」や「熱中症」、「熱射病」などでしょうか。

体の中の水分が不足すると、熱中症(ねっちゅうしょう)、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな健康障害(けんこうしょうがい)のリスク要因となります。

その症状の大本(おおもと)は「脱水」が原因になります。

脱水は大体2~3%の水分を失うと口渇・のどの渇きが現れ、5%で脱水症状や熱中症などの症状が現れ、10%で筋肉の痙攣や循環不全などが起こり、20%失うと死亡の恐れがあります。

尿、汗等の喪失量に見合う水分を適量摂取できれば、血漿浸透圧は一定に保たれますが、水分摂取量が不足すると血漿浸透圧が上昇し、のどが渇き、尿が濃縮されます。

水分の摂取量不足は、健康障害や重大な事故の大きなリスク要因の一つとなります。

今回のテーマは脱水による健康障害です。

脱水によって起こる症状について解説します。

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脱水による健康障害

脱水により起こる健康障害は①熱中症②脳梗塞③心筋梗塞④その他に分かれます。

順番に見ていきましょう。

①熱中症

発汗によって血液中の水分が減少すると、生体内では細胞外液と内液の移動によって循環機能に支障を来さないような体液を維持するような調整が行われます。

しかし、水分補給を行わないと、脱水による血液の濃縮のために循環不全を起こし、酸素や栄養素の運搬あるいは体温調節にも重篤な障害を起こして、熱中症を起こすことがあります。

熱中症とは高温環境下での障害の総称で、重症度により、通常は熱疲労、熱痙攣、熱射病の3種類に分けられています。

熱疲労:血流増大の要求に心臓から送り出す血液量が追いつかなくなった状態。脱力感、倦怠感、めまい、悪心などの症状から始まり時には失神も見られます。

熱痙攣:熱性痙攣は生後6カ月~5歳の小児が、最初の急激な体温上昇の間に発生し,大抵は発熱の発症から24時間以内に発現する。典型的には痙攣は全身性であり,大半が間代性であるが,一定時間持続する脱力性または強直性の姿勢として現れる場合もあります。

熱射病:異常な体温上昇により中枢神経障害を起こした状態。血液が固まらなくなったり、全身の臓器障害を合併したりすることが多く、死亡率も高くなります。

熱中症による死亡数の推移

熱中症による死亡者数の発生状況は上左図のとおりで、それぞれの年の気象条件によって大きな変動が見られますが、冷夏でもかなりの発生が見られます。

年齢・性別の死亡者数の発生状況は上右図のとおりで、労働現場だけでなく、スポーツ活動や日常生活の中でも死亡者の発生が見られます。

②脳梗塞(のうこうそく)

脳梗塞とは、脳血管が閉塞又は狭窄し、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる疾患を言います。

平成18年の人口動態統計によれば、脳梗塞による死亡者数は78,975人で日本人の死亡原因の中でも多くを占めており、また、後遺症を残して介護が必要となることが多く、福祉の面でも大きな課題を伴う疾患です。

発症時間で最も多いのが夜間から早朝にかけてで、これは、就寝中には水分をとらないために脱水傾向になることと関わっているとされています。

また、年間を通じては夏と冬に多く、夏は脱水、冬は体を動かさなくなることが発症と関わっているとされています。

③心筋梗塞(しんきんこうそく)

心筋梗塞とは、虚血性心疾患のうちの一つで、冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死、または壊死に近い状態になる疾患を言います。

平成18年の人口動態統計によれば、急性心筋梗塞による死亡者数は45,039人で日本人の死亡原因の中でも多くを占めています。

動脈硬化病変を基盤として脱水状態になった場合には、閉塞性血栓が発生し、心筋梗塞に至る場合があります。

④その他

その他、いわゆるエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)等の予防のためにも、水分補給は重要とされています

まとめ

今回は脱水と健康障害についてお話しました。

体の中の水分が不足すると、熱中症(ねっちゅうしょう)、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな健康障害(しょうがい)のリスク要因となります。

身体と水は切っても切れない縁があり、我々が生きていく中で水は必要です。

水分不足は直接身体の不調となって現れ、その不調が続けば当然身体は蝕まれます。

それが脳であったり、心臓であったり、どこに現れるかは一概には言えませんが、生命の危機に陥らないように今から小まめな水分摂取を心掛けましょう。

よく断食は7日、断水は3日と言います。

身体の中の水分は3日で7ℓ以上が失われる計算なので、死に至る20%の脱水に近い状態になります。

食事よりも大切な水分補給

今年の夏も無事に過ごせるように

今日から一日2杯のコップ水を飲むように心がけましょう!

「健康」とは「適切な栄養」と「適切な運動」の「日常習慣」により成されるものです。

これからもひかりえブログでは「FIHEフィーヒ~QOLの向上~」をテーマにブログを更新していきます。

一度きりしかない人生をより質の高いものとするため、健康を土台に自由な生活を送れるように、皆さんへ有益な情報発信をしていければと思います。

今後も「適切な栄養学」の話や「効果的な運動」についてもお話していきますので、興味がある方は是非よろしくお願いします。

本日も最後まで閲覧していただきありがとうございました。

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