はじめに
投資をしないことによってもさまざまなリスクが発生する可能性があります。以下に、投資をしないことで生じる主なリスクについて詳しく説明します。
今回の記事は投資をしないことによって起こるリスクについて解説していきます。
投資をしないことで起こるリスクは6つあり、それぞれ
①資産の価値が減少するリスク
②財政的目標達成が困難になるリスク
③退職や非常時に備えないリスク
④機会損失リスク
⑤財政的多様性の欠如によるリスク
⑥長期的な資産価値の保持が難しいリスク
以上の6つがあります。
順番に投資をしないことで起こるリスクを見ていきましょう。
①資産の価値が減少するリスク
投資をせずに資産を保有するだけの場合、インフレーションや経済の変動によって資産の価値が減少する可能性があります。
特に銀行預金の利息率がインフレ率を上回らない場合、預金の実質的な価値は減少します。
また、通貨リスクもあり、外国通貨建ての資産を保有している場合、為替レートの変動によって資産の日本円換算価値が変動します。
円安の場合、外国通貨資産の価値が減少する可能性があります。
②財政的目標の達成が困難になるリスク
投資は成長をもたらす可能性があります。したがって、投資をしないことで資産の成長が遅れ、将来の目標(例:家を購入する、子供の教育費を支払う、リタイアメントなど)を達成するのが困難になる可能性があります。
つまり、財政的目標の達成が困難になるリスクは、投資をせずに資産を保有する場合に生じる可能性があるものです。以下に、具体的なリスク要因をいくつか挙げてみます。
2.1 インフレーションリスク
インフレーションは物価上昇を意味します。
経済が成長すると、一般的に物価が上昇し、同じ金額のお金が将来では買える商品やサービスが減少します。
投資をせずに現金や銀行預金に資産を保有している場合、インフレ率を上回るリターンを得ることが難しくなります。
その結果、購買力が低下し、将来の財政的目標の達成が困難になる可能性があります。
現実問題、お金の価値は日々下がっているのです。
日本では「物価目標2%」というものが掲げられています。
これは2%程度の物価上昇(インフレ)が世の中的に望ましいものとされ、日本銀行が毎年2%のインフレになるようにお金の量や金利をコントロールする金融政策です。
つまり日本銀行の思惑通りなら、毎年の給料が変わらないとすると日本人の資産は毎年2%減少するような仕組みになっているのです。
ちなみに2%のインフレは日本だけの政策ではなく、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)やヨーロッパのECB(中央銀行)も同じ2%のインフレ目標を掲げています。
2.2 低リターンリスク
一般的な銀行預金や定期預金などの低リスク・低リターンの選択肢で資産を保有している場合、成長の機会が限られます。
低い利回りであるため、資産の増加がゆっくりと進行し、将来の目標達成に必要な資産を築くのが難しくなる可能性があります。
また銀行が破綻するリスクも考える必要があります。
③退職や非常時に備えないリスク
投資をしないことで十分な退職金を築けない場合や、非常時に備えるための緊急費が不足している場合、将来の安定性が脅かされるリスクがあります。
具体的なリスク要因は次の3つで3.1不十分な退職金、3.2緊急時の不足資金、3.3リスク回避の失敗です。以下に順番に説明していきます。
3.1 不十分な退職金
退職後の生活を送るために十分な退職金がない場合、生活の質が低下するリスクがあります。
退職後の収入源が限られているため、十分な退職金を築くことが重要です。
投資をせずに現金や銀行預金に資産を保有している場合、リタイアメント時に必要な資金を得ることが難しくなる可能性があります。
3.2 緊急時の不足資金
非常時に備えるための緊急費が不足している場合、予期せぬ出費や突発的な緊急事態に対応することが難しくなります。
緊急時の備えは予想外の出来事に対する安心感をもたらし、生活や家族の安定性を保つために重要です。
3.3 リスク回避の失敗
投資をせずに資産を保有している場合、資産の価値が変動しないためにインフレーションや経済変動に対する保護が不足する可能性があります。
これにより、資産の実質価値が減少するリスクがあります。
これらのリスクを考慮すると、投資を通じて資産を成長させ、リタイアメントや非常時に備えることが重要であることが分かります。
また、昨今のニュースでもあるように「年金額の不足」や「老後資金問題」なども耳にしたことはありませんか。
これからの時代、資産運用をしないと生活すら出来なくなります。
④機会損失リスク
機会損失のリスクとは、投資をしないことによって成長の機会を逃す可能性を指します。
投資をしないことで得られるリターンや利益が制限され、将来的な成長のチャンスを失うリスクが生じることを意味します。
以下に機会損失のリスクについて詳しく説明します。
4.1 資産の成長機会の逸失
投資をせずに現金や銀行預金に資産を保有している場合、資産の成長が限られます。
長期的な投資を通じて株式や債券、不動産などに投資することで、資産の成長が期待できます。
特に株式市場は長期的に成長する可能性が高いため、投資をしないことで株式市場の成長に乗り遅れるリスクがあります。
4.2 成長産業や新興市場への参加の逸失
新しい技術や産業が台頭し、成長が期待される分野が存在します。
投資をせずに古くからある産業に偏り、新しい産業や市場への参加を避けることで、将来的な利益の機会を逃すリスクがあります。
成長産業や新興市場への投資はリスクを伴いますが、適切な判断と計画によってリターンを上げるチャンスがあります。
4.3 資産のリスク分散の欠如
投資をしないことで資産のリスクを分散する機会を逃すリスクがあります。
資産を一つの資産クラスに集中して持つことで、市場の変動に対する保護が不足する可能性があります。
異なる資産クラスへの分散投資により、リスクを分散させることができ、ポートフォリオ全体の安定性を高めることができます。
4.4 長期的な目標の達成の妨げ
投資をしないことで長期的な目標の達成が妨げられる可能性があります。
資産の成長が限られるため、将来の目標(例:家を購入する、子供の教育費を支払う、リタイアメントなど)を達成するのが困難になる可能性があります。
これらのリスクを考慮すると、適切なリスク許容度と目標に基づいた投資を検討することが重要です。
投資はリスクを伴うものですが、計画的なアプローチと長期的な視野を持つことで、リスクを最小限に抑えながら成長の機会を活用することができます。
⑤財政的多様性の欠如によるリスク
財政的多様性の欠如とは、個人や企業が経済的に単一の資産や収入源に依存している状態を指します。
資産や収入が一つの要素に集中しており、それがリスクにさらされた場合に、全体の財政的安定性に大きな影響を及ぼす可能性がある状況を意味します。
つまり、投資をせずに一つの資産クラスや地域に偏った資産を持つことで、市場の変動に対する保険を持たないことになります。
以下に財政的多様性の欠如によるリスクについて述べます。
5.1 収入の単一依存
個人や企業が単一の収入源に依存している場合、その収入源に対するリスクが高まります。
例えば、個人が一つの雇用先から給与を受け取っている場合、その雇用が失われたり収入が減少したりすると、生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
同様に、企業が特定の製品やサービスに依存している場合、需要の変動や市場の変化によって収益が減少するリスクが高まります。
5.2 資産の単一保有
資産の多様性が欠如している場合、その資産がリスクにさらされた際に全体の資産価値が大きく影響を受ける可能性があります。
例えば、不動産市場の変動によって不動産資産の価値が大きく下落する場合、不動産に集中している個人や企業は大きな損失を被るリスクがあります。
5.3 ビジネスリスクの高まり
企業が一つの市場に依存している場合、その市場の変動や競合他社の影響を受けるリスクが高まります。
多様な市場や業種に進出することで、ビジネスリスクを分散し、安定的な収益を確保することができます。
財政的多様性を持つことは、リスクを分散させ、経済的な安定性を高めるために重要です。
個人や企業は、異なる資産クラスへの投資や収入源の多様化を検討し、リスクを分散させることで、経済的な多様性を確保することが求められます。
⑥長期的な資産価値の保持が難しいリスク
特に銀行預金のような低リスク・低リターンの選択肢で資産を保持する場合、長期間にわたって資産価値を維持することが難しい場合があります。
一方、投資は長期的な成長を促進する可能性が高いです。
終わりに
これらのリスクを考慮すると、資産の成長や財政的な目標の達成を考える場合には、適切なリスク許容度に基づいた投資を検討することが重要です。
投資には市場の変動やリスクが伴いますが、適切な投資戦略と計画を立てることで、リスクを最小限に抑えつつ成果を上げることができます。
私の周りにも「投資は怖い」「投資はギャンブル」という人たちはいますが、今回のリスクについて聞くと大体が青ざめていきます。
「投資は怖い」という方に、いくらから投資が出来るのか尋ねると「何十万円」と答える方もいますが、投資信託であれば100円から資産を買うことが出来ます。
100円を失って人生が終わってしまうならすいません。
ですが、大体の人は100円程度であれば、全力を出せば自販機の下からでも引っ張ってこられると思います。
その100円からでも資産運用を始めてみませんか?
分からないものを怖がるより、無知であることを怖がった方が賢明だと思います。
ちなみに投資はギャンブルではありません。
本当のギャンブルとは「結果が偶然に左右されるゲームや競技等に対して、金銭を賭ける行為」のことです。日本では、パチンコ、競馬、宝くじ等があるけど、投資は含まれません。
なぜなら株式投資は伝統的な資産形成方法であり、12年以上の長期・分散投資であれば還元率は100%を越えます(元本割れしないということ)。これは歴史と研究が証明しています。
↓ ↓ 詳細はコチラ ↓ ↓
まずは証券口座を持つこと。
そして少額(100円)からで良いので資産を持つようにしましょう。
おすすめの証券口座であるSBI証券のリンクを貼っておきますので参考にしてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
合わせて読みたい
コメント