10月10日為替メモ
イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの紛争より「中東情勢が悪化すれば金利を引き下げる」という、危機に対するFRBの典型的かつ標準的で歴史的に繰り返されてきた対応が想像できる。
FRBが世界観に中東情勢を考慮に入れることはほぼ予想でき、それによって「金利が引き下げられる」と考えられる。
中国が2023年の財政赤字拡大を容認することを検討しており、経済成長率目標を達成するため新たな景気刺激策の準備を政府が進めていると報じた。
政策当局は水利事業などインフラ整備に向け少なくとも国債1兆元を追加発行する可能性について話し合っているという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は8日、イランがハマスによるイスラエル攻撃計画の立案を支援していたと報じた。
イランの関与が明らかになれば、大規模な地域紛争に発展し、エネルギー供給が混乱するとの警戒感も根強く相場の下値を支えた。
・イスラム組織ハマスの紛争より「金利が引き下げられる」と考えられてる。
・中国が新たな景気刺激策の準備を政府が進めていると報じた。
・FRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。
また、「これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはない」とみているとした。
米連邦準備理事会(FRB)高官によるハト派的な発言や中国による景気刺激策への期待から米債利回りが急低下した。
市場の関心は週内に発表の卸売物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に向けられる。
為替
ドル安・ユーロ高となった。
債券
米債利回りが低下
株式
3営業日続伸
金先物
3営業日続伸
米原油先物
3営業日ぶりに反落
地政学リスクの高まりを背景とした供給不足への懸念が幾分和らいだため
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