11月17日為替メモ
【経済指標】
・米・10月住宅着工件数
137.2万戸
(予想:135.0万戸、9月:135.8万戸)
・米・10月住宅建設許可件数
148.7万戸
(予想:145.0万戸、9月:147.1万戸)
為替
ドル指数が下落しました。
週間では今年2番目となる大幅な下げを記録となりましたね。
一方、世界経済の見通し軟化を巡る懸念が高まる中、円高が進み、ドル/円は1ドル=150円を下回りました。
今週は14、15日に発表されたインフレ関連指標が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げに対する市場期待が高まりました。
ドル/円は約2週間ぶりに150円の大台を下回り、0.69%安の1ドル=149.68円となりました。
債券
長期国債利回りが低下しました。
インフレ鎮静化を示唆する経済データが相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルを終了するとの見通しが強まっています。
それに伴い債券利回りは10月下旬に付けた16年ぶりの高水準から急降下している様子です。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、FRBが3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行う可能性を28%織り込んでいます。
株式
小幅高となりました。
最近の値上がりを消化する動きとなったほか、連邦準備理事会(FRB)当局者の一連の発言を受け、利下げ開始時期見通しを巡る不透明感が強まりました。
ただ、米10年債利回り低下は相場を支えました。
バーFRB副議長(金融規制担当)は17日、政策金利がピークかその近辺にあるとの見方を示しました。
一方、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁とボストン地区連銀のコリンズ総裁は、インフレ緩和を示す一段の証拠を確認したいと強調しました。
週足ではS&P総合500種が2.2%高、ナスダック総合が2.4%高、ダウ工業株30種が1.9%高と主要3指数はそろって3週連騰となりました。
金先物
米利上げ打ち止め観測を背景とした上昇が一服し、小幅に反落しました。
米原油先物
前日に大きく売り込まれた反動で買い戻しが入り、大幅反発しました。
コメント
世界経済の見通し軟化を巡る懸念が高まる中、円高が進み、ドル指数が下落しました。
今週は14、15日に発表されたインフレ関連指標が市場予想を下回ったことや、FRBの政策金利はピークかその近辺にあるとの見方を示したことから、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げに対する市場期待が高まり、ドル安トレンドになっている様子です。
金利の上限が見えてきたことに対して、米国株が上がりにくいのは世界経済の軟化が示されているからだと思われます。
円高は世界的に「成長縮小懸念が高まっている」というのが市場の解釈です。
なぜなら、日本の交易条件はエネルギー価格下落の影響をあまり受けていないとされているためです。
引き続き、金利の見通しに注目が集まりますね。
ちなみに、次回12月12─13日のFOMCで、新たな経済・金利見通しが発表される予定となっています。
市場では政策金利の打ち止めが期待されていますね。
これに伴い、ドル安・米国株高が期待されます。
金利に敏感な職種であるハイテク株が多く占めるNASDAQ100指数連動のQQQなどに投資冥利がありそうですね。
今日はこんな感じ、終わり!
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