11月29日為替メモ
【経済指標】
・米・10月前渡商品貿易収支
−898億ドル
(予想‐865億ドル、9月−868億ドル)
・米・10月卸売在庫速報値
前月比‐0.2%
(予想:+0.2%、9月:+0.2%)
・米・7-9月期GDP改定値
前期比年率+5.2%
(予想:+5.0%、速報値:+4.9%)
・米・7-9月期個人消費改定値
前期比年率+3.6%
(予想:+4.0%、速報値:+4. 0%)
為替
米国の第3・四半期の経済成長率の改定値が速報値から上方改定されたことを受け、ドルが上昇しました。
商務省発表の第3・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比5.2%増と、速報値の4.9%増から上方改定され、伸び率は21年10─12月期以来の高水準だったほか、予想の5.0%も上回りました。
これを受けドルは上昇しました。
今週は、FRBのウォラー理事がインフレ率が低下し続ければ数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆しました。
パウエルFRB議長が12月1日に大学での対話集会に参加しますが、発言内容に注目がされています。
債券
国債利回りが低下しました。
この日発表された2023年第 3・四半期の実質GDP改定値は上方改定されましたが、FRBによる利下げが近いとの見方を覆すには至りませんでした。
CMEのフェドウォッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、FRBが5月に少なくとも25bpの利下げを実施する可能性が80%近くに達し、28日の約65%から上昇しました。
3月に少なくとも25bp利下げが実施される可能性も、前日の約35%から50%近くに上昇しています。
株式
S&P総合500種とナスダック総合が小幅下落して取引を終えました。
第3・四半期の実質GDP改定値が速報値から上方改定され、リセッション(景気後退)懸念が和らいだものの、FRB当局者の発言を受け、制約的な政策がどの程度続くかを巡る疑念が生じました。
ダウ工業株30種はほぼ横ばい。
インフレ関連の重要指標である個人消費支出(PCE)発表を30日に控え、様子見ムードが広がりました。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は29日、インフレ率が2%に向けて順調に低下しているとの見方に疑念を持っているとし、物価上昇が再燃した場合に備え再利上げの選択肢を残しておく必要があるとの考えを示しました。
一方、FRB内でタカ派として知られるウォラー理事は28日、インフレ率が低下し続ければ、数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆しました。
金先物
米利下げ観測の台頭を背景に買いが強まり、上伸しました。
米原油先物
石油輸出国機構(OPEC)主導による閣僚級会合の行方が注視される中、続伸しました。
黒海付近での荒天でカザフス タンやロシアからのエネルギー供給に混乱が生じるとの観測も支援要因となったもようです。
コメント
主要3指数はここ数日、小幅な値動きにとどまっていますが、11月に好調なパフォーマンスとなっており、S&P500は月間では依然として昨年7月以来の大幅な上昇率を記録する見通しとなっています。
市場は大きなリターンを得たため、利益確定やポジション調整が見られ、若干の値固めとなっています。
企業業績が非常に好調で、楽観的な見方が多い感じですね。
今日はこんな感じ、終わり!
↓過去の為替メモ↓
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