12月1日為替メモ
【経済指標】
・米・10月建設支出
前月比+0.6%
(予想:+0.3%、9月:+0.2%←+0.4%)
・米・11月ISM製造業景況指数
46.7
(予想:47.8、10月:46.7)
・米・11月製造業PMI改定値
49.4
(予想:49.5、速報値:49.4)
為替
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が一段の利上げに慎重な姿勢を示したことを受け、ドルが下落しました。
パウエル議長はスペルマン大学(ジョージア州アトランタ)で行った講演で、利上げが行き過ぎ必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクは「より均衡している」と述べました。
そのため、パウエル氏の発言はハト派的と受け止められ、市場でFRBの利上げサイクルは終了したとの見方が織り込まれました。
FRBは利上げを行わずに様子を見る余裕があると同時に、必ずしも利下げを行う必要はない、という考えを示しましたね。
CMEフェドウオッチによると、FRBが来年3月の会合までに利下げに踏み切る確率は64%。前日では43%でした。
5月の会合については、利下げが行われる確率は90%。前日は約76%でした。
日銀が来年に超緩和策を解除するとの観測が高まっていることに加え、米国債利回りが低下したことで、ここ数週間、円に買いが入っている状態です。
債券
国債利回りが大きく低下しました。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言と11月製造業景気指数が材料となりました。
パウエルFRB議長の1日の発言後、債券利回りは低下幅を拡大しました。
株式
主要3株価指数全てが上昇しました。
S&P総合500種は終値ベースの年初来高値を更新しました。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、主要政策金利はピークアウトしたとの見方が強まりました。
週間では主要3株価指数がいずれも5週連続高を記録しました。
米供給管理協会(ISM)が1日発表した11月の製造業景気指数 は46.7と10月から変わらずとなりました。
拡大・縮小の分岐点となる50を下回るのは13カ月連続で、2000年8月─02年1月以来の最長を記録となっています。
金先物
反発しました。
早期の米利下げ観測を背景とした長期金利の低下で買いが膨らみました。
米原油先物
続落しました。
石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」による自主減産合意に対する懐疑的な見方が根強い中、続落しました。
コメント
米11月ISM製造業景況指数が予想下回りドル買い後退しましたね。
米供給管理協会(ISM)が発表した11月ISM製造業景況指数は46.7と、10月から上昇予想に反し同水準にとどまりました。
ただ、新規受注や支払い価格は上昇し、雇用は予想外に低下しました。
予想を下回ったISM製造業景況指数を受け、米国債相場は反発し、利回りは低下しました。
ドル買いも一服し、ドル・円も下落となりました。
12月1日にあったパウエル氏の発言もハト派的と受け止められ、市場でFRBの利上げサイクルは終了したとの見方が織り込まれ、株式も反発しましたね。
今日はこんな感じ、終わり!
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