10月24日為替メモ
今日のトピックスはPMIの結果です。
米S&Pグローバルが24日発表した10月の米総合購買担当者景気指数(PMI) 速報値は51.0と7月以来、3カ月ぶりの高水準となりました。
ちなみに9月確定値は50.2です。
米国では製造業、サービス業、総合の3つのPMI全てが景気拡大と縮小の節目である50を上回ったのに対し、英国とユーロ圏はいずれも50を下回りました。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑えるために政策金利を引き上げてきた中でも、米経済が持ちこたえていることを示す最新の兆候となりました。
為替
終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が上昇しました。
一連の経済指標 によって英国や欧州連合(EU)に対する米経済の力強さが浮き彫りになったことを受けました。
債券
米金融・債券市場では、10年債利回りがやや低下しました。
金利上昇が経済に及ぼす影響のほか、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を受けた地政学的な緊張の高まりを巡る懸念を背景に、買い戻される動きが出ています。
株式
主要株価3指数がそろって上昇しました。
米国株式市場は急伸して取引を終え、堅調な企業決算や業績見通しの上方修正が相次ぎ、投資家のリスク選好意欲が高まりました。
LSEGによると、これまで決算発表を終えたS&P500構成企業118社のうち 81%で発表内容が市場予想を上回っています。
金先物
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は小幅続落。
前週に4日続伸したことを受けた利益確定の売りも前日に続き出やす状態でした。
しかし、米長期金利の上昇が一服後は、金利を生まない資産である金の投資妙味がやや高まり、取引終盤にかけては買い戻しが入りました。
引き続き、中東情勢の緊迫化に伴う安全資産としての金需要が相場を下支えしたもようです。
米原油先物
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は続落しました。
国際エネルギー機関(IEA)が24日発表した2023年版の「世界エネルギー見通し」で、世界の燃料需要が想定よりも早く30年までにピークを迎えるとの予測を明らかにしたことも、売り材料視された。
このような需要先細り懸念を背景とした売りなどに押されたもようです。
まとめ
FRBによる強いインフレ対策(政策金利の引き上げ)に対しても米国経済が他の世界経済と比較して強いことが浮き彫りになりました。
また、世界の原油需要が下がっていることもインフレ率低下の一助となると考えられます。
しかし、中東での戦争やロシア・ウクライナ戦争など、地政学的な緊張の高まりを巡る懸念を背景に両手放しで喜べる状態ではありませんね。
投資家は引き続き、企業の決算内容・経済指標とFRBの動向・地政学的なリスクに勘案しながら、投資先を選ぶ必要が出てきています。
今日はこんな感じ、終わり!
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