11月8日為替メモ
【経済指標】
・米・9月卸売在庫改定値
前月比+0.2%(予想:0.0%、速報値:0.0%)
・ パウエルFRB議長はこの日のイベントの冒頭で発言したが、金融政策について言及しなかった。
為替
ドルが対円で上昇し、対ユーロで安定的に推移しました。
ドルは先週付けた1年ぶり高値(151.74円)は超えていないものの、政府・日銀による円安・ドル高を抑えるための介入が警戒される水準に再び向かっています。
債券
国債利回りがまちまちの動きとなりました。
財務省が実施した10年債入札が予想よりやや良かったことを受け、長期の利回りは低下しました。
株式
ほぼ横ばいで引けました。
FRB当局者のここ数日の発言を踏まえて政策金利の先行きを見極めたいとのムードが強かったほか、米国債利回りの動向も意識されました。
S&P総合500種とナスダック総合は小幅高で終了し、連騰記録をそれぞれ8日と9日に伸ばしました。
ダウ工業株30は反落し、連騰が7日で止まりました。
金先物
FRB高官らの発言待ちで様子見となる中を売りが先行し、3日続落しました。
米原油先物
需要が落ち込むとの懸念が広がる中で売り込まれ、続落しました。
米石油協会(API)が7日の夕方に発表した週間在庫統計によると、3日までの1週間で原油在庫が前週比1190万バレル増となり、市場予想の30万バレル減に反して大幅な積み増しとなりました。
これを受けて、需要低迷への警戒感が台頭し、売りが強まりました。
コメント
先週は米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了したとの見方が強まったことでドルは大きく下げましたが、落ち着きを取り戻しつつありますね。
ただ、エコノミストの間では、米経済は第4・四半期に失速するとの見方が大勢です。
失速すればFRBによる追加利上げの可能性は低くなり、ドルの魅力は低下しますね。
国債利回りは利上げ終了観測の強まりを受けてこのところ急低下しており、CMEのフェドウオッチによると、市場は来年5月にも25bp以上の利下げが実施される約5割の確率を織り込んでいます。
ただ、複数のFRB当局者による過去数日の発言は追加利上げにも含みを持たせており、投資家の間にやや不透明感が広がっていますね。
今日はこんな感じ、終わり!
↓過去の為替メモ↓
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